GUIDE|後付けIoT
古い設備から稼働データを取得する方法
古い生産設備でも、設備を入れ替えずに稼働データを取得できます。PLCがEthernetに対応していればエッジコンピュータの追加だけで、対応していない場合も制御盤内の端子台から接点信号・電流値・温度などを並列配線で取得できます。PLCがない設備には、リモートI/Oを使った後付けIoT盤で対応します。昭和60年代製の設備での取得実績もあります。
取得方法は3つ。設備の状態で決まります
どの方法になるかは「PLCがEthernetに対応しているか」でほぼ決まります。現地調査で設備を確認し、最適な方法をご提案します。
方法1PLCがEthernet対応の場合電気工事不要
エッジコンピュータの追加だけで取得
エッジコンピュータを追加し、イーサネット経由でPLCからデータを取得します。タッチパネルに表示されている稼働状況・アラームなどの情報も取得でき、3つの方法の中で取得できるデータ量が最も多い方法です。三菱電機・キーエンス・オムロンなど主要メーカーのPLCに対応します。
方法2PLCがEthernet非対応の場合電気工事あり
端子台から信号を並列配線で取得
制御盤・操作パネル裏の端子台から、電気信号を並列接続で取得します。取得できるのは配線した信号に限られるため、稼働・生産数・異常など必要なデータを絞って設計します。施工は休日などの設備停止日に実施し、施工後は既存設備の動作に影響を与えずに継続取得できます。
方法3さらに古い設備・PLCがない場合電気工事あり
後付けIoT盤(リモートI/O)で取得
リモートI/Oを収めた後付けIoT盤を設置し、稼働信号・生産個数・電流値・回転数・温度・圧力などを並列接続で取り込みます。昭和に製造された設備にも対応できる方法です。制御盤に空きスペースがあれば、盤内にDINレールで直接設置してコストを抑えることもできます。
対応できる信号の一覧
古い設備からの取得で実際に使う信号形態です。この範囲であれば、設備の年代を問わず取得を検討できます。
設備を壊さない・保証を損なわないための考え方
光絶縁で電気的に分離
光絶縁によって既存設備と電気的に分離するため、設備の動作に影響を及ぼしません。制御回路へ直接負荷をかけず、安全に信号を取得します。
メーカー保証への配慮
PLCの通信設定を変更する場合は、変更後もメーカーサポートが継続されるかを事前にご確認いただいた上で施工します。端子台からの並列取得は、既存の制御ロジックに手を入れません。
施工は設備停止日に実施
電気工事を伴う接続作業は、休日などの設備停止日に実施します。生産を止めない後付け施工が基本です。
よくある質問
古い設備からでも本当にデータを取れますか?
取れます。PLCがEthernet非対応でも、制御盤内の端子台から接点信号・電流値・温度などを並列配線で取得できます。PLCがない設備でも、リモートI/Oを使った後付けIoT盤で対応でき、昭和60年代製の設備での取得実績もあります。
設備を止めずに導入できますか?
はい。既存設備を止めない後付け施工が基本です。電気工事を伴う接続作業は休日などの設備停止日に実施し、施工後は設備の動作に影響を与えずにデータを取得し続けます。
設備メーカーの保証は大丈夫ですか?
端子台からの並列取得は既存の制御ロジックに手を入れず、光絶縁で電気的に分離するため、設備側への影響を避けられます。PLCの通信設定を変更する方法を使う場合は、変更後もメーカーサポートが継続されるかを事前に確認した上で進めます。
何から始めればよいですか?
まず1設備からのスモールスタートをおすすめしています。ウェブミーティングで課題と取得したいデータをお聞きし、設備の写真・マニュアルを拝見した上で現地調査を行います。本工事をご発注いただいた場合、現地調査費用は導入費用から差し引きます。