産業用カメラで撮像、防塵・防油のエッジGPUで高速処理、ビジョンAIで解析し、判定結果をPLC・ロボットへ連携する流れ

現場に、AIの目を。

これからの製造業に必要な「現場で動く大型GPU」。
RTX 50シリーズ級を粉塵・油の現場で安定稼働させる
間接冷却キャビネットを自社で設計・構築。
産業用カメラ・PLC・ロボット連携からAIソフトウェアまで一貫対応します。

大型GPUを、過酷な現場で動かす

画像を社外に出せない製造業では、現場で動くローカルGPUの需要がこれから確実に増えます。しかし賢いAIほど大きなGPUが必要なのに、粉塵・油の現場でそれを動かす現実的な選択肢が、市場にはほとんどありません。

これまでの選択肢

  • 産業用ファンレスPCは、高価な割に大型ビジョンAIを動かす演算性能がない
  • Jetsonなどの組込GPUは省電力重視で、SAM3クラスの大型モデルには力不足
  • 市販の空冷GPUマシンは、粉塵・油を吸い込んですぐに故障する
  • クラウドGPUは、画像を社外に出せない現場では使えない

弊社の間接冷却GPUキャビネット

  • RTX 50シリーズ・RTX 6000 Proクラスの最新GPUを、そのまま現場に持ち込む
  • 完全密閉×間接冷却のキャビネットを自社設計・製作し、粉塵・油からGPUを守る
  • 画像を外に出さず、ローカルで大型ビジョンAIを推論
  • 中身は市販GPUマシンなので、増強・入替・保守が速くて安い

RTX 50シリーズ級を現場に

RTX 50シリーズ・RTX 6000 Proクラスの大型GPUを現場に設置。画像を外部に送らず、その場で推論します。

完全密閉×間接冷却

粉塵や油を吸い込むと、空冷のGPUマシンは故障します。筐体を完全密閉し、放熱フィンまたは盤クーラーで冷却します。

筐体設計から運用まで一貫対応

キャビネットの設計・製作、現場への設置・配線、AIソフトウェアの構築、運用まですべて自社で対応します。

密閉キャビネットの断面図。内部の熱を放熱フィンから逃がし、外の粉塵や油滴をブロックする間接冷却の仕組み
間接冷却の仕組み(イメージ図)。熱はフィンから逃がし、粉塵・油は中に入れません
防塵仕様のキャビネットに収めたGPUマシンの実機
工場設置した、GPUマシン内蔵キャビネット(実機)
盤クーラー(インバータークーラー)を搭載した密閉キャビネット
盤クーラー(インバータークーラー)搭載タイプ(実機)

SAM3などの基盤モデルを、現場で使う

SAM3(Segment Anything Model 3)などの最新画像認識基盤モデルを活用し、製品や部品の領域を画素単位で抽出します。形が一つひとつ違う不良品や異形部品など、従来の画像認識では難しかった対象にも対応できます。

従来の画像認識では、製品ごとに大量の教師画像を準備し、個別に学習させる必要がありました。基盤モデルの活用により、少ない事前準備から適用可能性を検証できます。検証・運用はローカル環境での処理にも対応します。

  • SAM3などの基盤モデルで、対象物の領域を画素単位で抽出
  • 少ない事前準備で、実際の製品画像を使って適用可能性を検証
  • 良品・不良品の最終判定は、実際の製品画像・判定条件に合わせて検証・調整
  • 運用中に蓄積した画像を判定条件の改善や追加学習に活用し、認識精度を継続的に改善

AIの目は、産業用カメラから

ビジョンAIの精度は、カメラとレンズで決まります。対象物・距離・照明条件に合わせた選定から、取付治具の3D設計、現場への設置・配線まで、多数の案件で自社対応してきました。

協働ロボットの手先に取り付けるハンドアイカメラのマウント・カバーを自社で3D設計(CADアニメーション)
案件に合わせて選定する産業用レンズ群
案件に合わせて選定する産業用レンズ群
稼働中の設備に合わせた現場設置
稼働中の設備に合わせた現場設置

実運用事例:協働ロボット連携ビジョンAI

鋳造工場のコンベアラインで実運用中のシステムです。弊社は産業用カメラ・エッジGPU・AI認識処理(ビジョンAI側)を担当し、認識したワークの座標を協働ロボットへ受け渡して、自動ピッキングを実現しています。

実運用中のSAM3セグメンテーション画面
実運用システムのSAM3セグメンテーション画面
ラインに設置した実運用中のビジョンAI端末
ラインに設置した実運用端末
コンベア上の鋳物ワークをロボットがピッキングするイメージ
カメラ→AI認識→ロボットが自動除去する流れ(※生成AIによるイメージ)
  • Baslerなどの産業用カメラ(GigE・グローバルシャッター)で、移動中のワークを歪みなく撮影
  • SAM3+ファインチューニングで、形が一つひとつ違う対象ワークを識別
  • 座標変換とコンベア遅延補正まで実装し、認識した座標を協働ロボットへ受け渡し

対応テーマ

一般的な物体検出で対応できるテーマではなく、画素単位の高精度なセグメンテーションが必要な「難しいテーマ」を専門としています。

不定形ワークの認識・仕分け

鋳物のバリ・湯道など、形が一つひとつ違い学習データを用意できない対象物を、SAM3のゼロショット抽出で識別します。

ロボットピッキング支援

セグメンテーションで対象物の正確な輪郭と位置を取得し、ロボットへの座標連携で自動取り出しを支援します。

細かな部品の組付け・欠品チェック

ボルト・ナット・ワッシャーなど小さな部品の有無・順番違い・部品違いを判定し、確認漏れを防ぎます。

製造現場とAIを、まるごとつなぐ

カメラ・照明からAIモデル、画面、PLC・ロボット連携まで、システム一式をワンストップで構築します。制御盤・PLCなどの現場側と、AIソフトウェア側の両方を自社で設計できる会社は、まだ多くありません。

カメラ

エリア・解像度・速度に合わせた最適なカメラを選定します。

照明

ワークや検査内容に合わせ、最適な照明方式・角度・色を設計します。

AIモデル

セグメンテーション・分類・検出など、用途に応じたモデルを構築・最適化。

保存・ストレージ

画像・結果・メタデータを安全に保存し、検索・集計を容易にします。

画面・可視化

検査結果の表示・アラート・統計をわかりやすい画面で提供します。

PLC・ロボット連携

検査結果のPLCへの信号出力や、産業用ロボットへの座標受け渡しで、自動化を実現します。

自社保有のGPU開発環境

「ローカルAI」を掲げる以上、自社に本物のGPUがあるかどうかは重要です。弊社はRTX系GPU 5基(合計VRAM 104GB)、GPU共有メモリ96GBのAI PC、組込向けJetsonを事務所に常設し、お客様の画像を外部クラウドに出さずに、自社環境で事前検証まで完結できます。

デュアルRTX 4090機(24GB×2)

画像生成・大型ビジョンAI・LLMを回す重GPU検証機。

RTX 3090+RTX 5070 Ti機(24GB+16GB)

ローカルLLM・音声認識・IoT連携を常時稼働させる開発サーバー。

Ryzen AI Max+ 395機(共有メモリ96GB)

GPU共有メモリ96GB+RTX 5070 Ti増設。大容量メモリが必要なAIモデルの検証機。

Jetson AGX Xavier(32GB)

省電力の組込GPU。エッジ側に処理を載せる構成の検証に使用。

まずは事前検証(FS)から

いきなり機材購入から始めません。まずWebミーティングでご要望を伺い、事前検証(FS・有償・目安2日)の提案書とお見積りをご提示します。ご発注後に検証を実施し、「何をどこまで判定できるか」を本番導入の可否を判断できる状態まで整理します。

1

Webミーティング

まずはオンラインで、ご要望・対象ワーク・現場条件をヒアリングします。

2

FSのご提案・お見積り

事前検証(有償・目安2日)の実施内容と費用をご提示します。

3

FS実施

ご発注後、現地確認・代表ワーク撮影(1日)と持ち帰り検証(1日)を行います。

4

報告・本採用のご判断

検証結果レポート・本番構成案・概算費用をご提示。本採用に進むか判断いただけます。

エッジGPU・ビジョンAIの導入は、
設計・検証・現場導入までワンストップで支援します。

要件整理・GPU選定・カメラ照明設計からAIモデルの構築・現場導入まで対応します。

セキュリティ方針

すべてのプロジェクトでNDA(秘密保持契約)を締結し、機密情報を厳格に管理します。取得したデータはお客様の資産であり、目的外利用は一切行いません。