GUIDE|外注先選び
PLCデータ収集を依頼できる会社の選び方
PLCデータ収集の外注先は「通信ができるか」だけで選ぶと失敗しやすくなります。実際の工場には古い設備が混在し、電気工事・メーカー保証・データの保存先・導入後の変更対応まで含めて初めて運用が回るためです。ここでは、どの会社に頼む場合でも使える7つの確認項目と、その確認の仕方をまとめました。
外注前に確認したい7つの項目
PLC通信だけでなく、電気工事もできるか
新しい設備はPLC通信だけで済みますが、古い設備は端子台からの並列配線など電気工事が必要になります。通信ソフトだけの会社だと、工事部分が別発注になり、責任の切り分けが曖昧になりがちです。
確認の仕方:「Ethernet非対応のPLCの場合はどう取得しますか?」と聞く。工事の実施体制(自社か外注か)も確認。
古い設備・PLCがない設備にも対応できるか
工場には年代の違う設備が混在します。新しい設備しか対応できない会社だと、IoT化できる範囲が限られ、工場全体の見える化に届きません。
確認の仕方:「昭和・平成初期の設備での取得実績はありますか?」と聞く。リモートI/O・後付けIoT盤の経験があるかがポイント。
設備メーカーの保証を損なわない施工か
PLCの設定変更や制御回路への割り込みは、やり方を誤ると設備メーカーのサポート対象外になるリスクがあります。
確認の仕方:「既存の制御ロジックに手を入れますか?」「電気的な分離(絶縁)はどうしますか?」と聞く。並列取得・光絶縁が基本の会社は安心。
データの保存先を選べるか
特定のクラウドサービスや自社製品にしか保存できない会社だと、後で乗り換えにくくなります(ベンダーロックイン)。クラウド禁止の工場ではローカル保存が必須です。
確認の仕方:「自社管理のクラウドや工場内サーバーにも保存できますか?」「データの所有権はどちらにありますか?」と聞く。
導入後の保守・機能追加ができるか
IoTは導入して終わりではなく、運用の中で「この項目も見たい」「通知条件を変えたい」が必ず出ます。作りきりの会社だと、その度に大きな費用と時間がかかります。
確認の仕方:「導入後の変更はどう対応しますか?費用感は?」と聞く。リモートでの保守・機能追加体制があるかがポイント。
可視化で終わらず、AI活用まで進められるか
グラフを出すだけなら多くの会社ができますが、データが溜まった後の分析・日報自動化・AI活用まで進められる会社は限られます。見える化止まりだと投資効果が頭打ちになります。
確認の仕方:「データが溜まった後、何ができますか?」と聞く。分析レポートや自動配信の実例を見せてもらう。
長期の運用実績があるか
IoTシステムの真価は数年単位の運用で分かります。導入実績が多くても、長く運用が続いている実績が少ない会社は、運用設計が弱い可能性があります。
確認の仕方:「一番長く運用が続いている案件は何年ですか?」と聞く。具体的な年数と規模で答えられるかがポイント。
スリーアップ・テクノロジーの場合
上の7項目に対する当社の回答です。PLC通信、制御盤改造、電気工事、エッジ端末、時系列データベース、可視化、AI活用まで一社で対応します。
| 電気工事 | PLC通信・制御盤改造・電気工事まで自社対応(元産業機械フィールドエンジニア)。施工は休日等の設備停止日に実施 |
|---|---|
| 古い設備 | 端子台からの並列取得・後付けIoT盤で、昭和製の設備からの取得実績あり |
| 保証への配慮 | 並列取得+光絶縁が基本。PLC設定を変更する場合はメーカーサポート継続を事前確認 |
| 保存先 | お客様管理のAWS・Azure・Google Cloud、国内VPS、工場内サーバー・エッジのローカル完結まで対応。データはお客様の資産 |
| 導入後 | VPN経由のリモート保守・機能追加が標準。遠隔デプロイで運用中の機能追加にも対応 |
| AI活用 | IoT日報の自動配信・稼働率分析・品質トレーサビリティ・生成AI研修まで一社で対応 |
| 長期実績 | エッジ端末約30台・2017年から8年間の継続運用(金属加工メーカー)。年間保守契約を継続中 |