こんにちは、大阪国際工科専門職大学 工科学部 情報工学科 AI戦略コース 2年の嶋村亮来(シマムラ ロラ)です。

私はスペイン・バルセロナ生まれで、3歳から広島で育ち、大学で大阪に出てきました。
▽ 私のバックグラウンド ▽
小学3年生の頃からロボット競技に興味を持ち、RoboCup Junior Soccorの競技に挑戦。
中学・高校ではロボコンにも取り組み、高校3年生の全国大会では優秀プレゼンテーション賞を受賞しました。
また、現在は RoboCup Junior せとうちオープンの運営スタッフとして、次世代の子供たちが技術に触れる機会を作る活動を行っています。
▽ 目指す未来 ▽
私の夢は、IT業界に興味のある子供たちが、自由に学び、挑戦できる環境をつくることです。
私は、幼い頃からロボット競技を通じて学び、成長してきました。だからこそ、次世代の子供たちがAIやロボットの可能性に触れ、未来のエンジニアとして羽ばたけるように支援したいと考えています。
そのために、子供たちが楽しく学べる教材やイベントの企画・運営、教育向けのテクノロジー開発に取り組んでいきます。
「技術を通じて未来を創る人材を育てる」――それが、私の目指す未来です!
▽ プロジェクト背景・目的 ▽
背景:・製造業のデジタル化が世界的に加速
・5G・AI・IoTの実用化が進む中、「体験による技術理解」
目的:来場者がリアルタイムで操作や体験ができるデモ装置を通じ、スリーアップ・テクノロジーの技術力をアピール
対象:一般の来場者から技術者まで幅広い層
期間:2025年9月17日~21日(5日間)
▽ 展示コンセプト ▽
【 “See, Act, Connect: The Future Factory” 】
- See:AIカメラとデータ可視化で「工場の状態」をリアルタイム表示
- Act:スマホによる5G経由の遠隔操作で「即時制御」を体感
- Connect:IoTセンサーとクラウド連携で「データ駆動型製造」を表現
▽ 技術マップ ▽
グレーで色塗られている箇所が私が主に行った部分です。

< Node-REDのフロー >

AI画像解析(客層)のプロンプト例
{
“face_detected”:”数値”
“age”:”年齢の範囲設定”
“gender”:”性別”
“clothing”:{“description”:”服装の特徴を簡潔に説明”},
“summary”:”この人物は短髪でカジュアルな服装をしており、30代前半の男性と推定” //簡潔な一文
}
▽ システム内容 ▽

< 来場者の手順 >
・手順1:言語別ボタンを押すとカメラで来場者を撮影
・手順2:AIキャラクターが来場者にあった心温まる言葉を発話
・手順3:QRコードを(ICタグ)読み取る
・手順4:スマホでAIキャラクターが発話した言葉と撮影された画像を確認
< 管理者の手順 >
・Google Driveに来場者の撮影された写真が保存される
・Google Sheetに来場者の情報が下の画像のようにリアルタイムで反映される

大阪万博での展示に向けて、私は OpenAI APIを活用した画像分析の実装 に取り組みました。来場者の言語に応じた対応や、「See(見る), Act(行動する), Connect(つながる)」というコンセプトを意識したシステム設計を進め、多言語対応の試みも行いました。
しかし、課題も見えてきました。年齢や性別の検出精度 はまだ十分ではなく、現時点ではAIの精度向上に期待がかかっています。また、プロンプトの最適化 も大きなテーマです。どのような指示をAIに与えるかによって結果が変わるため、より適切なプロンプト設計を模索する必要があります。
今後の展望
今回の経験を活かし、さらなる進化を目指します。
- リアルタイムデータ分析の拡張
- 来場者の操作データの収集と活用
- インタラクティブなAIキャラクターの発展
- 産業応用:小規模製造業向けスマート工場システムの試作
- 教育応用:STEM教育向けミニ工場キットの開発
私はこれまで、ロボカップやロボコンを通じてものづくりに向き合い、子どもたちに成長の場を提供する活動 を続けてきました。この経験を踏まえ、今後も AIとものづくりの力を活かし、教育の現場で新たな価値を生み出したい と思っています。大阪万博はその第一歩であり、さらなる挑戦を続けていきます。
未来を見据え、技術を社会へとつなげていく——その道のりを、これからも歩んでいきます。